ミモザ
ー庭の花ばなし,  ー野の花ばなし

夏は実りの始まりの季節

ミモザ

今日は朝から生憎の大雨。それもザーッと降ってピタッと止まって、またザーッと降る。
身動きの取りづらいお天気。
今日は夏のお庭に出会った「実」について書いてみようと思います。

目次

  1. 夏は実りの始まり
  2. 桐の花の実
  3. センダンの実
  4. ミモザの種
  5. エバーフレッシュの種
  6. まとめー久しぶりの種まき日和
夏は実りの始まり

「実りの秋」という言葉はよく耳にすると思うのですが、という事は「夏は実りの始まりだな。」と感じます。

春に咲いていた花が実を結び、夏になり種をつくろうとしています。
植物にとってそれはとても自然なことで、花が終わったから終わり。ではないのです。

桐の花の実

桐の花のお話を以前書きました。こんなにも綺麗な花を咲かせるんですね。
とか、大きな薄紫の花が何の花かわかって嬉しかったです。とメッセージをいただいてとても嬉しかったです。
桐の花の後には、実がつきます。桐の木は意外にも実つきも良いのです。

↓noteの「桐の花」

記事

https://note.com/embed/notes/n78fe280722b0

桐の実は生花や切花の花材としても使われます。近年は特にドライフラワー需要から、
秋からクリスマス時期にかけてお花屋さんでもよく見かけるようになりました。

卵型の緑色の実はやがて茶色くなり、先が小さく割れます。その割れたところから種子が出てくる仕組みです。
その種を播種すると発芽するそうですが、その桐の苗木をどこに植えるかは別問題ですね。
かなり成長の早い木ですから。

画像
 鈴なりの桐の実。食べられません。
画像
このような状態が花材になっているのですね。
センダンの実

センダンの花も桐の花と同じような、薄い紫色の花。
今年は桐の花から1ヶ月ほど遅れて咲きました。とても美しい花です。

https://note.com/embed/notes/n8bc0ac97b6a8

センダンの実は、今はグリーン。秋の終わりに葉が落ちる頃には、この実の色はクリーム色のような白っぽい色になります。

画像
センダンの実は、大きめの小豆サイズ。

実は鳥たちの冬の間の食糧になります。
野山にちらほら見かけるセンダンの小さな苗木は、鳥たちが運んだものなのでしょうね。
しかし、人間には苦くて食べられないそう。
しかし、完熟したセンダンの実は「苦楝子(クレンシ)」と呼ばれ生薬として用いられてきた歴史があります。
整腸・腹痛に効果があるそう。

ミモザの種

大人気のミモザですが、今年は様々なお宅で実をつけていました。
ミモザの実はまるで豆のよう。そりゃマメ科だからそうなんだけれども。

↓noteの「ミモザ」の記事です。

https://note.com/embed/notes/nfe2d3bcee4b8

ミモザの花は、先にご紹介した「桐」よりももう1ヶ月前に咲きます。
そうすると、完熟した種になる時期も自ずと早くなります。
先日、お客様から大量のパールアカシアの種をいただきました。

画像
パールアカシアの種はモロッコインゲンサイズ(笑)

アカシア系の種は、発芽させるのが難しくてちょっとしたコツがいるそうです。
そこで、お友達の植木の生産者さん2件(鹿児島県/福岡県)に種をお送りして、種を蒔いてもらうお願いをしました。

そして、私も蒔いてみましたが、結果はまだ不明です。楽しみですね。

エバーフレッシュの種

エバーフレッシュの種!?と聞いて驚いた方もいらっしゃるでしょう。エバーフレッシュといえば、ネムノキの仲間。
観葉植物として出回っている、あの「エバーフレッシュ」です。

↓noteの「観葉植物」の記事です

https://note.com/embed/notes/nc57ab2cf09b3

エバーフレッシュの実は、なんと朱色!!マメ科の植物らしい、
くびれの多いインゲン豆のような形をしていますが、朱色です!!
もう、誰かが持ってきてぶら下げておいたんじゃないか。と疑うほどの不思議な形と色ですよね。

画像
生産者さんのハウスを訪ねたらエバーフレッシュの実が!!

こちらも、「家でお遊びみたいな感じで植えてみら」といただいたので、
先ほどのパールアカシアの種と一緒に蒔きました。
アカシア系に比べると、発芽率は良いと生産者さんはおっしゃっていたんだけど、
素人でも大丈夫なのでしょうか。

まとめー久しぶりの種まき日和

種まきには、それにふさわしい日。というのがあります。それは難しい暦の話ではなくて、
私のコンディション・お天気のコンディションのことです。

種まき用の培養土にセルトレイは事前に準備さえしておけばあとはその日を待つバり。
理想的な日は、午前中は庭作業や現場に出ていて、夕方16時頃に自宅に帰り着いた日。
しかも、次の日はどうやら天気予報は雨みたい。
そんな日が「種まきの日」としてふさわしい。

種まき作業は、汚れるわりには作業自体はちまちまと細かく、1日の最後の集中力を使って種を蒔きます。
このちまちまとした作業が、とても心地よかったりするのです。

そして、この暑い時期の種まきで一番厄介なのが水を切らさないための水管理。
そのためにも夏の暑さはできるだけ避けたいと思うと、翌日のお天気はちょっと注意したいところですね。

芽が出たら嬉しい。
芽が出なかったとしても仕方あるまい。
でも、やっぱり芽が出たらいいなあ。

種まきはとても正直な仕事です。
だって、「まず種を撒かないことには、何にも出てこない。」とはよく言ったもので、挑戦しなさい。
という意味でも使いますが、そもそも本当におっしゃる通り。なのです。

種まきしたとして、芽が出るか出ないかは別の話なのはそうなんだけど、、、ね。

さて、一日中雨の鹿児島でした。
全国的にも優れないお天気だったようですね。急に降り出す大雨には十分ご注意ください。
今日も、最後まで読んでくださりありがとうございました。


1979年 鹿児島県出水郡長島町生まれ.大阪芸術大学 環境デザイン学科卒業。 個人住宅を主に扱う大阪市内の設計施工会社に入社。設計デザイン、現場管理と幅広く担当し暮らしの空間作りのアドバーザーとしての経験を積む。 住宅設計の中で、庭の暮らしへの役割や重要性に惹かれ、大手エクステリアメーカーへ移籍。関西・中部圏を中心にガーデンプランナーとしての経験を積む。 現在は、生まれ故郷鹿児島県の長島町にて、10数年のガーデンでの仕事の経験を活かしフリーランスのガーデンプランナーとして、個人及び企業向けのガーデンのデザインや、設計施工メンテナンスを手がける。 またガーデン等に関する講演活動、ガーデン関係のサイトの記事の監修、コラム記事執筆。プリザーブドフラワーアレンジ、その他ワークショップや教室講師等を中心に活動。 一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士、メディカルハーブセラピスト

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です