ー休憩中のひとりごと,  庭仕事

庭を造るという仕事

最近たまたま立て続けにTVやclubhouseやらで耳にした
「社内の人間関係が悪くて。」とか「職場環境が悪くて。」というお悩み。

ああ、そういえば、そういう事に悩んでいた時期もあったなあ。と
思い返していました。

今日はそんなところから、私の身近にいる造園屋さん、庭師さんのお話。
なので、私の周りで起きているという極めて狭い個人的なお話だと思ってください。

目次
  1. 必ず未来に向かって進む
  2. 限られた時間で最高のパフォーマンスを
  3. 日が暮れたらお疲れ様
  4. 雨の日をどう過ごすか
  5. 緑に癒され次の場所へ
  6. まとめー結局好きなんだ
必ず未来に向かって進む

庭造りだけでなく、剪定のお仕事でもそうなのですが、
造園屋さん・庭師さんのお仕事は「未来へ向かって進む」という共通点があります。

剪定もそうなんですよ。
初めて任されたお庭をね、樹木の枝葉の伸びる先や葉の付き方、
どんな樹形にしていくか、3年後・5年後、どんなふうになっていった方が良いか。
それを見て剪定をしているのです。
「その時その瞬間だけ綺麗になったらいい。」とは思っていないのです。

とても長い先のお庭の未来を見ています。
そうやって未来を思い描けるってなかなか夢のある仕事だと思いませんか。

限られた時間で最高のパフォーマンスを

造園屋さんでも庭師さんでも「何日でも、費用もいくらでもかかっていいですよ。」
というお客様にはそうそう出会いません。
もちろん庭造りに関しては、ほとんどの場合お客様にお見積書も提出していますので、
そのお客さまとの同意(契約)の範囲の中で仕事を進めていきます。
メンテナンスに入らせていただく場合でも基本的には同じです。

お客さまとお約束した限られた日数の中で、お客さまとお約束したもの、
できればそれ以上のものを造れないかな。と現場がスタートしても
いつも考えて話し合って進んでいきます。
いつも、効率よく。その為に円滑なコミュニケーションを。
と、努力しています。

『職場の人間関係が。』とか言うている場合では無いのです。

日が暮れたらお疲れ様

私は、元々建築業界にいて家を建てたりリフォームしたり、
時には店舗の設計や改修の仕事をしていました。
納期に間に合わないとなれば、電気を灯して現場で作業をしてもらっていたのですが、
そうすると寝る時間が無いのです。

いつも眠たいし、疲れているし、これではいつか身体を壊すな。と思いました。

庭の仕事なら、流石に電気を灯してまではやらないだろう。
そう思ったのも大好きだった建築の業界から造園業界へ転職した理由の一つです。

実際には、電気を灯してでもやらなきゃならない状況の現場もあるにはあります。
ガーデンライトをセッティングした時には、照明の角度の確認に夜伺うことがあるったかな。
と言ったくらいです。(私の場合。)

そして、夜は完全フリーというわけではなく、作図をしたり、
事務作業をすることもあります。
そこは、その人の状況によってケースバイケースだと思います。

そう、建築の仕事をしていた時は、その事務作業をする時間すらも現場にいたんですから、
時間はいくらあっても足りませんでした。

雨の日をどう過ごすか

この梅雨時期。雨が続くと一気に屋外での作業は難しくなります。
雨量によってはできる作業もありますし、雨が降っては全く作業にならない場合もあります。

そういう時私は、思う存分、日頃溜まっていた事務作業をしたり…
雨でも可能な打ち合わせを入れたり…後は、仕事として書いていいのかわからない
アレコレをして過ごします(笑)

現場の職人さんは、雨でお休みとなると、必要になりそうな材料の準備や、
道具の手入れ、もちろん職人さんも事務作業をして過ごされているみたいです。
ゆっくり身体を休めてまた頑張ってもらえるので良い雨だと思うこともあります。

一方で、お客さまの引越しの日程が決まってる!店舗等で撮影の日が決まっている!
なんていう時は、どうにか晴れてくれないだろうか。とも思います。
一方では、真夏の現場の時に晴れ間が続くと、どうか職人さんのためにも植物のためにも、
一回雨降ってくれないかな。(それも優しめの雨。)と思ったりもします。

緑に癒され次の場所へ

ご想像通り、現場はほぼほぼ屋外です。施工現場だけでなく、仕入れ先も、
樹木の生産者さんの所も、基本屋外。緑や移り変わる季節に癒されています。

そして、現場が完成すれば、次の現場へ行くわけですから、
仕事をする場所が転々となります。「職場環境」としては一定の場所との往復では無い分、
気分転換もできますし、新鮮なグリーンに囲まれて、なかなかおすすめです。
そうそう「風通しが良い。」っていうけど、色んな意味で風通しも良いと思うなあ(笑)

まとめー結局好きなんだ

書いていて思ったんですけど、この仕事、私、本当に好きなんだなあ。と思います。
もっと簡単に楽してお金を稼げる方法があるとしても、
だったらその仕事もしながらこの仕事を続けるかな(笑)

さて、造園の仕事の面白さが少しだけでも伝わった気分になって今日はここまで。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

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1979年 鹿児島県出水郡長島町生まれ.大阪芸術大学 環境デザイン学科卒業。 個人住宅を主に扱う大阪市内の設計施工会社に入社。設計デザイン、現場管理と幅広く担当し暮らしの空間作りのアドバーザーとしての経験を積む。 住宅設計の中で、庭の暮らしへの役割や重要性に惹かれ、大手エクステリアメーカーへ移籍。関西・中部圏を中心にガーデンプランナーとしての経験を積む。 現在は、生まれ故郷鹿児島県の長島町にて、10数年のガーデンでの仕事の経験を活かしフリーランスのガーデンプランナーとして、個人及び企業向けのガーデンのデザインや、設計施工メンテナンスを手がける。 またガーデン等に関する講演活動、ガーデン関係のサイトの記事の監修、コラム記事執筆。プリザーブドフラワーアレンジ、その他ワークショップや教室講師等を中心に活動。 一級造園施工管理技士、一級土木施工管理技士、メディカルハーブセラピスト

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