園庭整備から学ぶこと
2020年頃から、各地の園庭整備のお仕事をお請けするようになりました。
園の先生方の考えや、その園庭の機能、保育士さんたちの想い。
さまざまな方向からご意見を伺って、一人の造園家として未知の分野であった
「保育」について学びながら携わってまいりました。
個人のお庭のお客さまには「庭での暮らし方」をこれまで提案してきましたが、
いわば園庭は「園での暮らし方」により深みを増す空間だといえます。
子供たちが自然を体験できる場所。
子供たちが風を感じ、水や土に触れ、植物と共に成長していく姿を見ていると、
私の方が多くのことを受け取っているな。と感じるのです。
そう、特に子供たちの遊びを見ていると、私自身の幼児期の体験を振り返ります。
冬場でも裸足で砂場で山を作ったこと。ツルツルの硬い泥団子が作れるようになりました。
夏は服のまま泥んこの水日だしになって遊んだこと。水は面白い生き物だと感じました。
ダンゴムシや蟻を見つけたり、シロツメグサで花冠も作れるようになりました。
これは、カリキュラムではなく全て遊びを通して体験し学んできたことで、
大人になった今、その体験を思う存分できたことに感謝しています。
そう、実際に、そうさせてあげたくてもさまざまな事情で、それらが叶わない園もあるからです。
まだまだ、私も園庭整備については学ぶことばかりではありますが、
園庭で遊んだたくさんの思い出と、植物や土に触れた経験を持って、
関わった子供たちが大人になって行ってくれたら、そして年を重ねていくどこかで、
園庭で思いっきり遊だ日々を思い返してくれたら良いなと思っています。
園庭整備については、少しずつnoteにも書いています。
マガジンにまとめていますので、ご興味ある方はそちらも見てみてください。
↓noteマガジン「園庭整備という仕事」