「アガパンサス」の花開く瞬間
この季節になると咲き始める紫陽花ほどの花の大きさのアガパンサス。
水色よりも青みの強い花ですが、株元から長い茎を伸ばした先に開く花はとても綺麗です。
アガパンサスとは
アガパンサス(和名:紫君子蘭)
ヒガンバナ科 アガパンサス属
多年草/球根植物 原産国:南アフリカ
庭に一度植えると、水仙のように植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれます。
品種は約10種程度。中には青ではなく白やピンクの花を咲かせる品種もあります。
「紫陽花は庭には植えたくないけれど、この時期に花が咲く植物が欲しいわ。」と
おっしゃる方にはアガパンサスはおすすめですよ。
水捌けの良い場所、そして日当たりの良い場所で育ちます。湿っている状態は苦手ですが乾燥に耐えるので、
地植えにした場合にはお水やりは基本的には「雨」にお任せしたら良いと思います。
鉢植えの場合には、お水をやりすぎないように気をつけてください。
花開く姿が面白い
アガパンサスの好きなところは、最初は、小さな子供の握りこぶしサイズの葱坊主のような蕾から、
何かが生まれてくるかのように、徐々に花が開いていくところ。
花が完全に開くまでの数日間。その開いていく経過は、とても強い生命力を感じて元気をもらえるんですよね。
このアガパンサスが開いていく期間は、梅雨の晴れ間の日なんかワクワク。
道路脇のアガパンサスを見つけては車を止めて携帯で写真を撮るという作業を毎年毎年、
やっているのでアガパンサスの写真は案外たくさん持っています。
アガパンサスの花が終わったら
全部の花が開きったのちには、タネが出来ます。株を掘り起こして株分けして増やすのが一般的なのですが、
そのタネからも増やすことは可能だそうです。
一度やってみようかと思ったのですが、タネからの場合、花が見れるまで3年ほどかかるそうです(笑)
タネの採取の予定のない方は、アガパンサスの花が終わったら、茎元からカットしましょう。
その方がお庭もスッキリと見えますし、種に栄養分を摂られて株を弱らせてしまうリスクを回避できます。
アガパンサスの名の由来
初めてアガパンサスに出会ったのは、ガーデンプランナー1年目の私がペーペーだった頃。
まだまだ植物の名前を覚える頃に必死だった頃です。
「アガパンサス」って何だか言いにくい名前だな。なんでこんな名前なんだ?と思って調べたことがあるんです。
アガパンサスは学名なんです。日本で、植物の市場で流通する名前が「学名」であることは珍しいことなんです。
例えば、ガクアジサイの学名は「Hydrangea macrophylla(ハイランドジア マクロフィラ」ですが、
誰も日本では学名で呼んだりしないでしょ。
アガパンサスにももちろん和名があって、「紫君子蘭(むらさきくんしらん)」というのですが、
この名前で園芸店で問い合わせをしてもすんなりアガパンサスと結び付かないことの方が多いです。
ただ、紫陽花は英語圏では「ハイランドジア」と学名で呼ばれていて、
アガパンサスは「アフリカンリリー」と呼ばれているそうです。不思議ですよね。
ちなみに、「アガパンサス(Agapanthus)」の学名は、
ギリシャ語で愛を意味する「agape」に花を意味する「anthos」が語源となって付けられたそうです。
とっても素敵な名前ですよね。
日本では、同時期にどうしても紫陽花が季節の花になってしまうのですが、
海外の夏のガーデンでは昔から人気があるそうです。
まとめー聞き慣れぬ植物の名前
アガパンサスの名前の由来を思い返していて、その頃から聞いたことのない名前をすぐに調べるという癖は
変わらないなあ。と思い返していました。
ただ、この植物の名前の検索癖の目的が、10数年前(ぼかして言います。)と比べて変わったことに気づきました。
10数年前(しつこくぼかして言います。笑)は、とにかくインプットが目的だったんですよね。
覚えなきゃ覚えなきゃ。と。
頭の中に、その植物の姿とともに日本で流通している名前、できれば学名。
それからその植物の特徴。全部頭に入れることが目的でした。
しかし、今は、知らない名前を調べたら、頭の中の「同じ仲間の植物のフォルダ」にざっくりと入れること。
それからどっかでアウトプットする機会はないかな?お困りの方いらっしゃらなかったかしら?と思って調べているのです。
どちらにしても、「知らなかった!調べてみよう!」は、10数年(ですね。)
ずーっと繰り返してきてもう治りそうにない癖のようです。
さてさて、月曜から降っていた雨がやっと上がり、気持ちの良い風が吹いています。
梅雨の晴れ間をどう過ごすか。これ大事。
では、今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。
↓hacoのリットリンクです。ご興味ある方は覗いてみてください。
https://lit.link/hacogardendesign